インターンシップ参加後に企業に対して感謝の気持ちを表す、お礼状のマナーを紹介したいと思います。
·お礼状のポイント
☑インターンシップ長短に関わらず送る
☑Eメールは「略式」であるので、できれば手書きのお礼状が望ましい。(「メールのみでの受付」という企業もあるので、その場合は企業側に合わせてメールで送付する。)
☑インターンシップ終了日の翌日には投函できるのが望ましい。遅くとも一週間以内に企業が受け取れるようにしましょう。メールの場合は終了日当日に送るのが望ましい。
☑内容に関して不安があれば、大学の就職支援センターで添削してもらうとよい。
·用意するもの
☑便箋:縦書き、白無地、罫線入り
☑黒色のペン
☑封筒(和封筒、白無地)
→いずれも100円ショップで購入することができます。
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·どんなことを書くの…?
手紙の慣用句を適切の用い、形式を整えて格調ある文章で作成する必要があります。それ以上に
【忙しい時間を割いてインターンシップを開催して、受け入れてくれたことに対するお礼】【自分はインターンシップでどんなことを学んだのか。どんなことを感じたのか】
【インターンシップでの経験をこれからどのように活かしていきたいのか】
この三つを書くことが重要です。
·お礼状の慣用表現
☑時候の挨拶
時候の挨拶は「頭語」の後に続ける礼儀文です。時候の挨拶には以下のようなものがあります。
1月 初春の候/新春の候/厳冬の候/厳寒の候/頌春の候
2月 立春の候/春寒の候/余寒の候/残雪の候/梅鴬の候
3月 早春の候/春分の候/浅春の候/軽暖の候/仰梅の候
4月 春暖の候/陽春の候/仲春の候/春和の候/桜花の候
5月 新緑の候/薫風の候/立夏の候/晩春の候/新茶の候
6月 向夏の候/入梅の候/梅雨の候/初夏の候/長雨の候
7月 盛夏の候/酷暑の候/猛暑の候/炎暑の候/酷夏の候
8月残暑の候/晩夏の候/立秋の候/晩暑の候/秋暑の候
9月 初秋の候/新秋の候/秋冷の候/新涼の候/名月の候
10月 仲秋の候/秋涼の候/紅葉の候/錦秋の候/朝寒の候
11月 晩秋の候/向寒の候/涼冷の候/夜寒の候/落葉の候
12月 初冬の候/師走の候/寒冷の候/冬至の候/初氷の候
☑頭語と結語の組み合わせ
文書の本文部分は、「前文」「主文」「末文」で構成されますが、頭語は前文の最初に書く言葉で、結語は末文の最後に書く言葉です。
【頭語:拝啓 結語:敬具】→基本の形
【頭語:謹啓 結語:敬白、敬具】→特に丁重にする場合
·前文
例:拝啓 盛夏の候、貴社ますますご発展(ご隆盛)のことと、お喜び申し上げます。
この度は貴社インターンシップにて、貴重な経験をさせていただき、誠にありがとうございました。
※ご発展、ご隆盛の部分をご清栄、ご清祥、ご健勝としないよう注意。個人宛の前文の場合に用いる慣用表現です。
·主文
【自分はインターンシップでどんなことを学んだのか。どんなことを感じたのか】
【インターンシップでの経験をこれからどのように活かしていきたいのか】
を掘り下げて書く。
·末文
最後に挨拶して締めくくる文
例:お忙しい時間を割き、ご指導賜りましてありがとうございました。まずは略儀ながら書中をもって御礼申し上げます。 敬具
いかがでしたでしょうか。形式の整った文書を書いた経験がある人は少ないかもしれません。最初はマニュアルを参考に練習してもいいかと思います。自分らしい文書が書けるようになると、人事担当者の方も「お!」と思うかもしれませんね。
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